愛染カツラ

愛染カツラって何?

愛染カツラ(あいぜんかつら)とは、大きな木のことです。
実際の愛染カツラは次のような大木です。

北向観音にある愛染カツラ

近くに設置された立て札を見てみましょう。

愛染カツラの前にある立て札

愛染桂
樹齢1200年の老木で天長の昔、火口出現の観音菩薩が影向した霊木といわれる。境内の東隅にある愛染明王道とこの桂の木に囲んで巨匠川口松太郎氏が「愛染かつら」を書かれたことはあまりにも有名である。
若い人たちからは縁結びの霊木として親しまれている。
昭和14年長野県の天然記念物に指定された。

愛染カツラの説明書き

市指定記念物(天然記念物)
文化財保護条例第5条の規定により先の通り指定する

一.種別 記念物(天然記念物)
一.名称 愛染カツラ
一.所在地 上田市別所温泉1666番地
一.昭和49年6月5日
当地方ではまれにみる大木のカツラ(雄株)である。
樹高約22メートル、目通り周囲約5.5メートル、枝張り約14メートルで樹勢は、きわめて旺盛である。
北向厄除観音の霊木としてあがめられ、信仰と伝説にまつわる樹木である。
伝説によると天長2年(825)の大火の際、どこからともなく現れた千手観音が、このカツラの樹の上でひしめきあう避難民を救ったという。
昭和49年12月1日
上田市教育委員会

この愛染カツラが俄然注目を浴びるようになったのは、北向観音の伝説に関することよりも、小説の影響が大きいようです。

川口松太郎が発表した小説、「愛染かつら」は今で言うところのラブロマンス系(昔で言うメロドラマ)のお話で、当時かなりの人気を誇ったようです。愛染かつらが発表されたのは1937年~1938年に雑誌上において、1942年には小説として発刊されています。

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川口松太郎は第1回直木賞受賞作家であり、その代表作が「愛染かつら」なのです。

1938年には映画化され、それ以降も1970年代までくり返し映画化・テレビドラマ化されています。

愛染かつらの映画版1938年のものは、当時の大スターである田中絹代・上原謙の主演によるもので、不朽の名作とも言われています。

ところで、「境内の東隅にある愛染明王道」とは、境内の少し離れた場所にある愛染堂のことです。

愛染堂

愛染カツラと愛染堂は、川口松太郎の小説によって恋愛成就のパワースポットとして人気になっているわけです。

川口松太郎が北向観音に与えた影響は意外と大きかったということですね。

 

 

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