賓頭盧尊(びんずるそん)

撫で仏をナデナデして健康に!

北向観音堂(本堂)に入った右側のところには、賓頭盧尊者像が安置されています。

北向観音のおびんずるさん

撫で仏はしっかりと撫でよう

賓頭盧尊者は、おびんずる、とか、びんずるさん、とか呼び方は様々ですが、他の寺院でも見かけることができます。例えば、北向観音と縁が深い長野の善光寺にも本堂内に安置されています。

賓頭盧尊の最大の特徴は、他の仏像と違って触っても良いということです。北向観音のびんずるそんも、一皮むけた感じのお姿です。

賓頭盧尊は、とりあえず他の人も触っているから自分も触っとけ!的な感じでいる人も多いと思うのですが、実際には撫で仏といわれており、「撫でる」のが正しいんですね。しかも、頭が良くなれ~って感じで願いを込めて必死に撫でるのも悪くはありませんが、厳密に言えば「自分の身体の中で悪い部分を撫でて、その撫でた手で自分の身体の悪い部分を撫でる」ことになっています。悪いというのは、病気とか患部という意味ですね。

実際に参拝している人を見ていますと、賓頭盧尊自体は熱心に撫でているようですが、その手で自分の患部を撫でている人はほとんど見かけません。もちろん、あまり難しく考える必要はないのですが、そのように言い伝えられてきていることを私たちは知っているわけですから、自分の身体も撫でるようにしたいものです。

ちなみに、私はやっぱりいつも頭を撫でてしまいますね。一般的には、頭、目、肩あたりが撫でられていることが多いみたいです。確かに人間にとって重要な部分ですし、最近の人は目の疲れ、肩こりを抱えているということなんでしょう。

 

 

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